最近読んだオーストラリア楽園パラダイス リック・タナカ著)」からパーマカルチャ―の教育者「ローズマリー・モロウの考える”パーマカルチャ―”のとらえがとてもわかりやすいので紹介します。
(ローズマリー・モロウ) *長いですが、抜粋します。
「私はパーマカルチャ―は応用科学だと思っている。社会に『常識』『伝統』『自然に分かっていること』など、普通は言葉で言い表わさなようなことを言葉で表現する。そしてその知識を応用する。
植物についてなら、ラテン名を覚えるのではなく、その植物が生態系のなかでどんな役割を果たすのか、荒れた地表を覆うのか、影を作り出すのか、葉がマルチになるのか、動物の餌になるのかとか。この植物の役割は何かと聞けば、誰でも、説明することが可能になる。でも、そんなふうに植物を見たり、分類するなんて思ったこともなかったはず。それがパーマカルチャ―。
たとえば、パッシッブソーラーな家作りの話だけど、なるほどひとつひとつの要素は常識的なことばかりかもしれない。陽光を最大限に活用するには住宅を南向きにする、これは北半球なら常識。しかし経験で知ってはいても、それを活用したことがないから、なるほどそう言われてみれば、と頷くことになる。石やタイルを床材にすれば保温効果がいいというと、そう言われてみれば、寒い冬に温もりの残る石床を歩いた記憶がよみがえり、なるほどそのとおりとなる。
防風林の効能について話をする。誰だって風の強い日の経験がある。ちょっとの風避けシェルターがあるとどれだけ楽になるか、体で知っている。その経験があるから、防風林を植えると種があちこちに富んだり、雑草がはびこるのも防ぐことができる。それが分かる。自然に分かっていることを体系化し、応用できる知識にする。分かっていても、使えなかった知識を利用できるようにしてやる。知識として理解できなくても、経験で身に付いていること、理解しなくても自然にわかること。それを活用できる知識として体系化したのがパーマカルチャ―だと言っていい。
パーマカルチャ―の提唱するのは、現代の技術、そしてデザイン原理、それと昔からの知恵をブレンドすることで、これまで人間が経験したことのないほどの暮らしやすい社会だ」
(ローズマリー・モロウ) *長いですが、抜粋します。
「私はパーマカルチャ―は応用科学だと思っている。社会に『常識』『伝統』『自然に分かっていること』など、普通は言葉で言い表わさなようなことを言葉で表現する。そしてその知識を応用する。
植物についてなら、ラテン名を覚えるのではなく、その植物が生態系のなかでどんな役割を果たすのか、荒れた地表を覆うのか、影を作り出すのか、葉がマルチになるのか、動物の餌になるのかとか。この植物の役割は何かと聞けば、誰でも、説明することが可能になる。でも、そんなふうに植物を見たり、分類するなんて思ったこともなかったはず。それがパーマカルチャ―。
たとえば、パッシッブソーラーな家作りの話だけど、なるほどひとつひとつの要素は常識的なことばかりかもしれない。陽光を最大限に活用するには住宅を南向きにする、これは北半球なら常識。しかし経験で知ってはいても、それを活用したことがないから、なるほどそう言われてみれば、と頷くことになる。石やタイルを床材にすれば保温効果がいいというと、そう言われてみれば、寒い冬に温もりの残る石床を歩いた記憶がよみがえり、なるほどそのとおりとなる。
防風林の効能について話をする。誰だって風の強い日の経験がある。ちょっとの風避けシェルターがあるとどれだけ楽になるか、体で知っている。その経験があるから、防風林を植えると種があちこちに富んだり、雑草がはびこるのも防ぐことができる。それが分かる。自然に分かっていることを体系化し、応用できる知識にする。分かっていても、使えなかった知識を利用できるようにしてやる。知識として理解できなくても、経験で身に付いていること、理解しなくても自然にわかること。それを活用できる知識として体系化したのがパーマカルチャ―だと言っていい。
パーマカルチャ―の提唱するのは、現代の技術、そしてデザイン原理、それと昔からの知恵をブレンドすることで、これまで人間が経験したことのないほどの暮らしやすい社会だ」